Labyrinthos

フィガロの結婚

おそらく一番好きなオペラ。他のものと逐一比較して考えたことなどないから、どれだけの信憑性かは自分でも少し心もとないけれど、おそらく一番好き。

作品としてどのように「よくできているか」はきっとお聴きになる皆さんそれぞれ心の中にハムレットが住んでおられると思うので、解説のようなことはしません(ほんまはでけしまへんのですわ、スビバセン)。

それが、年齢のせいなのかなんなのか、おそらく自分のせいだと思うのですが(他人のせいにできたらどれだけ楽だろう!)、なんだか上手く弾けなくなってきたような気がして悲しい。前回いつかどこかで弾いたときに初めて感じたこと。

数日前から会社仕事でやってます。今日は本番のホールで歌合せ(立ち稽古、とかHPとか言うようで)だったのですが、また今日「下手、オレ、くそ」とか感じてしもうた。

ふう、どうしましょう。

がんばるしかないよね。天才が書いたものを凡人が弾くんだから、がんばるしかない。
うん。(若干チカラ無く)



そんな今日の私を、行きかえりの電車で支えてくれた本。
静かに楽しく読みました。続けて読みたい。
やさしい語り口、品の良い・センスの良い文章。

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凄いヤツがやって来た

ホンモノは違う。…とか書くと、じゃあ誰がニセモノなの?とか言われそうだし、
今までで一番。とか書くと、じゃあ誰が二番?三番は誰?とか言われるかもしれないけれど。

言うなよ。

沼尻竜典。こいつは凄い。
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数日前の演奏会のことでゴメン。原田節さんのオンド・マルトノ(これほもう殆ど同義語だね)と永野英樹さんのピアノ(弾けない曲、ある?)、びわ湖ホール声楽アンサンブルの女声合唱(美しい…キョロキョロするなcbn)の共演を得て演奏したメシアンの曲も、曲の構成力・楽器の組み合わせ方・音の混ぜ方、「どうしたいか」「どうなるべきか」を我々に分からせる説明力・それを納得させる説得力。DragonMagicと名付けよう。いま思いついて書いただけで、以後使うかどうかわからんが。

個人的な嗜好では実はメシアンはレパートリー外(時代的にもw)なのですが、自分でも驚くほど楽しんで演奏しました。お客さんにも曲の艶めかしい美しさが、少なからず伝わっているかもしれない…という嬉しい実感もあって。

それが勘違いでないという確証は勿論無いのですけれど(泣)。

ところで、「ジュピター」交響曲。
モーツァルト(時代的にもレパートリー内w)の曲の中でも非常に好きなこの曲、我が社のサイズ(オケの大きさ)にぴったりということもあって、この20年近く(ふう…)何度となく演奏してきましたが(たしかデヴューコンサートにも)…

…個人的見解なので、もしかしたらお客さんからは異論をいただくかもしれませんが、敢えて今回は書こう…

…今までで、一番面白かったと思っています。そう思いながら弾いた。

細かいところを説明する力がない(泣)ので書けませんが、モーツァルトの交響曲をモダンの楽器で演奏するなら、こういうアイディアがある…、もしくはこういうアイディアで合わせないと綺麗に響かない…、もしくはこういうアイディアで演奏すれば、きっと楽譜の再現性が高まる…などなど。

書けないのって、辛いね。
・「美味しかったです」「どう美味しかったの?」「とっても」
・「法隆寺へ行きました。五重の塔がありました。若草山にも行きました。お弁当を食べました。楽しかった。」
・「平安神宮へ行きました。大きな鳥居がありました。金閣寺にも行きました。金色で、感動した。」

こんなことをべらべら喋るようになら、どれだけでも書くのに。(注:故 枝雀師匠のマクラ拝借しました)

他の指揮者のみなさん(含:トン・コープマン、高関健)の時も、楽しかったし面白かったんですよ、はい。でも今回が一番だった。

汲めども尽きぬアイディアの泉。現場の雰囲気を非常に能動的なものに後押ししてくれる、才能というか何というか、これはもう人間の力ですか。

沼尻竜典、ホンモノは違う。ホメ過ぎてないと思う。

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目と耳と

先日、会社の楽しい演奏会が。
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最大の収穫は、「指揮者無しで演奏するのは決して難儀では無い」のがハッキリわかったこと。
とても楽しかった。とても。

コントラバス弾きである私は普段から…

 ●大抵はオケの最後列にいて
 ●他の仲間よりも高い椅子に座って
 ◎弾かなければならない音の数は少ないし(笑)
 ◎必然的に楽譜から目が離れる時間が長くなって(笑)

…いつもみんなのことを見回しながら弾いているわけで、今回指揮者がいないので単純に周りを見る時間が増えただけで(聴くのは同じね)、何の違和感も感じずに、非常に面白く弾けたのでした。

音よりも速い「光」を使って(アイ・コンタクトという意味です)お互いに合わせることが非常に大切だ!…と、川崎洋介本人がいつもコンマスの席で我々に身体いっぱいで伝えてくれていたと思うのですが、先日の指揮者のいない演奏会ではそのリードが尚更豊かで、非常に心地よかったのでした。

勿論お互いの音に(光よりは遅いけど)反応して、弾くのですが。

少ない人数で室内楽を弾くときには当然そう弾いている(音と光で)のに、目の前で棒が動き始めると全く耳をふさいだように棒の上下にのみ注目してしまうのは、たいへん面白くないことだと思っています。

良い指揮者の棒にインスパイアされて、リハーサルでは聞いたこともないような音が本番で出ることも(ときには)ありますから、「指揮者が悪魔だ」などと言っているわけではないのですよ(笑)。良い指揮者の仕事についつい目を奪われることもあり、それは実に楽しいことでもあります。「いい棒だねー。ちょっと真似してみよ…(と周りに誰もいないのを確認してから手を動かしてみる)…ダメだ全然振れねえや!」そう思わせてくれる指揮者は(たくさんではないけれど)います(そうでない指揮者は…●◆%#@*!ピーピーガーガーしばらくお待ち下さいw)。

それから、「曲の規模」ということも、勿論大きな要素ですな。マーラーの8番を、とか、トゥランガリラ交響曲を、とか言われたら、(笑)でも(汗)でも(泣)でもなく、(怒)は必至。

ただ、指揮者無しで良い演奏をするためには、リハーサルやそれに至るまでを含めたコミュニケーションの良好さ、お互いの趣味への理解、そしてそれに費やすたくさんの時間などが不可欠かもしれず、さらに人間が用意できない何か他のもの(例えば「幸運」のような)も、もしかしたら必要なのかもしれません。
そうでないと、演奏の「芯」が聞こえてこない散漫な演奏になってしまう可能性があるのではないかと。ミクロ的には「このフレーズのこの音はどの方向を向いているのだろう?」から、マクロ的には「(我々プレイヤーの)気持ちが、あ、今、同じ方向を向いている(ぜんぜん向いていない!)」「(音楽が)はっきり、この方向へ進んでいる(まったく同じ方向を向いていない!)」まで。 そんな本番のことを想像すると、ガクガクブルブル(笑)。

きっと、要するに、現場の全員で見て聴いて整えて進めばいいのだろうと思うのです。だから指揮者がその場にいる場合は「指揮者も含めたアンサンブル」をすればいいのです(どこぞの吹奏楽団で聞いたような話ですがw)。

普段からよく思っていることなのですが、アンサンブルの妙味とは「オレがここでこう弾いていることをアイツは知っているし、アイツがあそこでどう弾いているかオレは知っている。そしてお互いに納得したり感心したり驚いたりできる。」…たとえばそんな信頼関係ではないかと思うのですね。だから楽器を問わない。その道具がストラディヴァリウスであってもフェンダー・ストラトキャスターであっても人間の声であっても、もちろんチェンバロやガンバでも。或いはそれ自身では音を出さない、一本百円の指揮棒であっても。

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ヤングなパワー(笑)

変なタイトルですが、朝刊のラジオ欄で、昔聞いていた深夜放送(千里丘近辺局の)関連の記事を見たもので。

何が若い力かというと、もちろんユース・オーケストラですが。(以後の記事ではホントにCYOと略しますので、「何それ」とか聞くなよ…)

去る6月9日に結団式(こういう言い方って、何とかならんのかな…)があり、その後引き続いて最初の合奏練習でした。いやー驚いた。オーディション後に各セクションの合格者書類を見せてもらっていたので、皆さんの楽器経歴は知っていて、「うまくいくよな、こりゃ」と思ってはいたのですが、実際に最初に音が出たときには少々吃驚。曲はマイスタージンガーの前奏曲で、例のヴァイオリンが裸になるところで小玉砕もしましたが、ご愛敬以外の何者でもないですな。ちょっとはそーいうところもないと、我々の仕事もないしね…。

彼らの最初の本番は八月末、夏休み最後の土日に服部緑地野外音楽堂での「星空ファミリーコンサート」です。会社との合同演奏もあります。聴きに来てよねー。

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オーディション(泣)。

CYOlogo.jpg

昨日(20070520)、センチュリー・ユース・オーケストラ(以後CYOと略す)の入団オーディションがありました。殆どのパートで定員を大幅に超えたご応募があって、嬉しい悲鳴のオーディション。楽器を弾く皆さんにも親御さんにもご足労とご心労をおかけしました。

コントラバスは定員6人に対して16人応募してくれました。
オーディションで人数を絞るのなんて、イヤだなあ!…とは思ったのですが、これも仕事(泣)。聴かせていただきました。

ホントに辛かった。皆それぞれ一所懸命に弾いてくれたのに、6人に決めなければならない私。

今回残念ながらご縁がなかった皆さん、くれぐれも、楽器を弾くことや音楽を聴くことを続けて下さいね。キライにならないで下さい。その代わりにと言っては物足りないと思いますが、オーディションを聴いて結果を出したこの私を恨んで下さって構いませんので(大泣)。

それから、年齢制限のあるオケですので、順繰りに卒業生が出ますし、その他の事情で欠員が生じることもあります。その時にはアナタにご連絡できるしくみを作るよう、事務局に働きかけるつもりでおります。待っててくれると嬉しい…。

トラックバックさせてもらいましたが、チェロの同僚の言ってることも、聞いてみて下さいまし。

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